2022年3月21日月曜日

第2回セミナー「コロナ禍で子どもの気持ちを聞くということ」を開催しました

3月3日夕方、佛教大学准教授の長瀬正子先生を講師に紫野高校PTA第2回セミナー「コロナ禍で子どもの気持ちを聞くということ」を開催しました。オンラインで生徒や他校の方も含め約20人が参加しました。

長引くコロナ禍で多くの大人たちも疲れを感じていると思います。絵本『きかせて あなたのきもち』を出版した先生のお話を聞きながら、大人たちが少しでも前向きな気持ちになれたらと企画しました。


ワークにとりくみ、一人ひとりが気持ちを言葉に

セミナーの冒頭、参加者が「気持ちを言葉にすること…コロナ下における子どもと私たち」と題して「ワーク」にとりくみました。参加者それぞれがコロナ下での自分や子どもたちの「気持ち」を書いてみるというもの。それぞれの声はオンラインアンケートの方法により匿名で先生に集められました。当日は、「気持ちがしんどい」「常にイライラする」「のびのび楽しめない」などの声とともに、「家にいる時間が増え家族との会話が増えた」などの意見もありました。

先生はこれらの声を一つ一つ紹介し、「ワークに取り組むことで、『しんどいのは自分だけではない』と気づくことができたり、自分を振り返ることができます」と解説。特にコロナ下では<自己覚知>(自分の気持ちや状態を把握し続けること)が大事になっていると強調しました。

先生が出版された絵本も、ワーク絵本と呼ばれるもので、書き込みスペースがあり子どもが自分の気持ちを書けるようになっています。参加者の中にも、実際に絵本を買ってみて子どもといっしょに取り組んだという方がいました。

子どものためには、おとなも大切にされる必要がある

先生はまた、①うれしいときやホッとするときは「子どもの権利」が守られているが、つらいときは権利が守られていないこと、②子ども・若者には「生きる権利」「育つ権利」「まもられる権利」「参加する権利」があること、③諸外国の首相が子ども・若者に対してコロナ下で必要な情報を丁寧に説明する努力をしていること、④子どもの「声」を大切にするためにはおとな自身が大切にされる必要があることなどを詳しく解説しました。

家族だけに子育ての責任を担わせてはいけないとのべ、子どもの権利条約は、国には、親を援助する責任があると明確にしていると指摘しました。


今後も仲間とともに学んで

講演後、参加者から感想や質問を出してもらいました。「18歳なったら若者はだれに相談したらいいですか」「学校では『みんながんばっているから、君もがんばれ』という雰囲気があり、子どもが重荷に感じている」「この2年間、コロナへの対応で仕事が忙しく、立ち止まる余裕がなかった。睡眠時間がほしい」などの声がありました。


セミナーの最後に先生は、「コロナ禍で多くの人が絵本に関心をもってもらっていることに励まされています。子どもへのコロナの影響は、今後もっと出てくるのではないかと思います。今後も子どもの権利を学んだり、仲間とともにとりくんだりしてほしい」と話しました。

参加者の一人は「ワークを通じて、他の方も自分と同じように悩んでいると知って、ある意味、ほっとしました。『子どもの声を聞くためにも大人も大切にされる必要がある』と聞き、社会のあり方をみつめるきっかけにもなりました。コロナはまだまだ続きそうなので、今後も今日のような学びの機会があれば参加したい」と話していました。


●補足(いずれも先生が講演の中で紹介してくださったものです)

公益社団法人「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」のチラシ(PDF)

子どもの権利が分かりやすく一覧になっています。家庭でも見やすい場所に貼るなどして日常的に意識できれば良いと思います。


子どもと家族の小さな図書館ちいさなとびら

先生が主催されているとりくみです。


『きかせてあなたのきもち~子どもの権利ってしってる?』 を広げるプロジェクト(メルマガ)

有益な情報が得られます。登録をおすすめします。


佛教大学オープンラーニングセンター講座「子どもの『声』を聴くわたしになる」

4月以降、佛教大学で開催される講座で長瀬先生が講演されます。対面講座で、一般の方も参加可能とのことです。


(文責:会長)


2年生保護者企画を開催 スライドショーで生徒たちの生活を知り、「とても有意義で楽しい時間でした」などの感想が寄せられました


1月13日、2年生保護者企画(学年懇談会)「聞かせて!2年生の日常」を開催しました。約20人が参加しました。

「コロナ禍で子どもたちはどんな学校生活を送っているのか、知りたい」--そんな思いで2年生保護者たちが企画しました。


最初に副校長の平井啓明先生のご挨拶をいただきました。「学校の様子を知っていただく良い機会になれば」とのお話がありました。

続いて、2年生の学年団の先生方がそれぞれ自己紹介。「にぎやかで元気のあるクラス、生徒から元気をもらえるクラスです」「コロナでいろいろ制限がある中でも、できる範囲で前向きに楽しもうという生徒が多い」など各クラスの様子を簡潔に紹介してくれました。


学年主任の藤田先生が、スライドショーや動画を使いながら、文化祭、体育祭、研修旅行のなどの様子を楽しく、生き生きと報告してくれました。


参加者からは下記のような感想が寄せられました(たくさん寄せられたので一部のみ紹介します)。

  • 「コロナ禍で学校に来る機会がなかったので本日はとても有意義で楽しい時間でした。子供達の学校の様子がまったく分からず親として不安でしたので、学校の様子がわかってよかったです」
  • 「先生方と初めてお話しする機会を設けていただき、お忙しい中貴重なお話をありがとうございました」
  • 「行事の様子が見れて嬉しかったです。ハロウィンの様子もみたかったです。ご準備等本当にありがとうございました」


報告が大変遅くなり失礼しました。当日は感染予防のため、参加者に不織布マスク着用、換気、対人距離の確保などをお願いして実施しました。お忙しい中ご協力・ご準備いただいた学校側にあらためて厚く感謝いたします。

(会長)

2022年3月20日日曜日

日本PTA全国協議会との関係の在り方について(一旦退会の提案について)

京都市PTA連絡協議会(以下、京都市P連)の正式な会議におきまして、公益社団法人日本PTA全国協議会(以下、日P)からの一旦退会が提案されました。紫野高校PTAとも関係がありますので、お知らせします。

退会の提案は、京都市P連の理事会(2022年3月2日)におきまして、京都市P連の大森勢津会長からされました。京都市P連として、強制・負担感を減らしより多くの保護者に安心して入っていただけるようなPTA活動への見直しをめざす中での提案です。詳しくは、京都市P連のホームページを参照してください。 


紫野高校PTAは、団体として、京都市立高等学校PTA連絡協議会(以下、市高P連)に加盟しています。市高P連は、京都市立高校のPTAからなる協議会です(8高校で構成)。そして、市高P連は京都市P連に加盟し、京都市P連は日Pに加盟しています。

また、紫野高校PTAは市高P連に分担金を納めています。さらに市高P連は京都市P連に対して、京都市P連は日Pに対して、それぞれ分担金を納めています。

つまり、間接的な形ではありますが、紫野高校PTAの各会員は日Pの活動にも関与し、各人の会費は日Pにも入る形となっています。

なお、今年度(2021年度)は、紫野高校PTA会長および紫野高校校長は、京都市P連の理事をそれぞれ務めています。

(組織概念図)

 紫野高校PTA → 市高P連 → 京都市P連 → 日P


 今回の提案は、京都市P連が日Pを一旦退会するというものです。今年度の京都市P連の理事会で、役員から日Pの現状について数度にわたり詳しい報告がされ、「日P参加の必要性をPTA会員に説明することは困難」という認識のもと今回の提案がされたものと理解しております。近く、京都市P連の理事会で採決がおこなわれる予定です。ご意見・ご質問などあればご連絡ください。

(会長 飯田広)

PTA会計余剰金の返金のこと、卒業式費用のこと

いつもPTA活動にご理解、ご協力くださりありがとうございます。会計に関してお知らせです。


PTA会計余剰金の返金について

プリントを配布させていただきましたのですでにご存知の方も多いかと存じますが、今年度(2021年度)はPTA会計に余剰金が生じました。長引くコロナ禍による家計の悪化も懸念されるなか、余剰金については返金をいたします。詳しくは下記PDFファイルをご覧ください。


「2021年度 PTA会計 余剰金の返金についてのご報告」(PDFファイル)


卒業式費用のこと

2022年3月1日に、今年度の卒業式がおこなわれました。卒業式は正式な学校行事ではありますが、それにかかわる下記の費用については、PTA会計から支出しておりますので、ご報告いたします。

項目金額(円)
卒業証書生徒名揮毫代69,000
卒業証書ホルダー195,000
灯油(会場暖房用)10,000
紅白幕借上44,000
壇上松22,000


上記金額は、最終の支払い時に多少増減する可能性があります。決算で承認いただく予定です。他に卒業記念寄贈品として今年度はウォータークーラーの購入費用237,300円を支出し、学校に寄贈することになっています(大グラウンド脇に設置工事中)。


2022年3月1日火曜日

祝 ご卒業

本日卒業式を迎えられた卒業生のみなさん 

ご卒業おめでとうございます。


卒業生保護者の皆様におかれましても、このたびはおめでとうございます。

なにより教職員の皆様におかれましては、日頃の教育活動にご尽力いただいています。深く感謝いたします。


卒業生のみなさんは、この2年間、新型コロナウイルスのパンデミックの中で、不安や悩みも多かったと思いますが、よくぞここまで辿り着かれました。それだけでも大変立派なことだと思います。自信をもって良いと思います!


高校生活で得られた友人を大切にして、今後も、悩みながらも、しかし、前向きに生きていってほしいと思います。また、どのような進路に進むにせよ、さまざまなことに関心をもち、末永く「学び」を続けていってください。この先もまだしばらくコロナは続きそうですし、世界的には戦争や環境破壊など「答えのすぐ見つからない課題」が次から次へと生起しています。卒業生のみなさんが、知性を磨き、友人を大切にして、明るい未来を切り拓く先頭に立ってほしいと思います。


PTAとしては、コロナ禍の中でもすべての生徒が充実した学校生活を送れることを願って活動してきました。今年度は、2度の保護者アンケートに取り組み学校や教育委員会に教育環境の改善を要望しました。保護者自身が学んだり、学校のことを知ったり、保護者同士が互いに協力したりすることを大切にし、その具体化としてPTAセミナーやゴミ拾い美化企画、学年懇談会などの企画も工夫して実施してきました。生徒のみなさんにとってこれらの活動が十分であったとは思いませんが、みなさんを支えようとする大人たちがいたということを頭の片隅にでも記憶していただければうれしいです。

2022年3月1日

PTA会長 飯田 広