公益財団法人京都市男女共同参画推進協議会の久保智里氏が講師を務め、「男女共同参画の視点で備える防災」というテーマで講演しました。
久保氏は、男女の不平等が依然続く日本の状況を各種データを示しながら詳しく紹介。ジェンダーギャップ指数(男女格差を表す数値)で日本の国際的順位が下がった一方で、順位を上げている国もあり、それらの国々では男女平等をめざすさまざまな施策をおこなっているとのべました。
防災について「ジェンダー格差の大きい国ほど女性の被害は大きい」と強調し、防災政策や計画の策定に女性の視点を導入することの重要性を訴え。女性の視点で作成した「KYOTOわたしの防災ノート」を示しながら、女性の視点から非常用持ち出し品に含めておいたほうが良いものなどを具体的に説明しました。
以下、紫野高校から参加した保護者の感想です。
◎男女共同参画と防災というテーマで、どう結びつくのかな?と思いましたが、講師のお話が進むにつれ大いに必要だということが理解できました。
避難に準備するもの、避難所内の問題は高齢者や乳幼児など女性の意見は重要なのに、その枠組みの中にまだまだ割合が少ないのが現状なので、ここから取り組んでいこうという考えです。
今年はコロナの感染症対策が第一に、なっていますが、地震をはじめとする自然災害への備えも忘れてはならないものだと改めて考えるきっかけになりました。
◎普段の防災に女性の視点を入れていくことの重要性に気づけよかったです。災害時に必要な物資について男性だけで考えていたら、いざというとき足りないものが出てき困りそうです。今後の備えの参考におおいになりました。
近年、医学部入試で女子を不利に扱っていた問題が明るみになったこともあり、「男女の地位の平等感」が学校教育に関しても低下しているとのお話もありました。今後、保護者として問題意識をもって何ができるのか考えていきたいと思いました。それと今回は時間がありませんでしたが、他国の具体的な政策、努力を詳しく知りたいです。
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